寿司を握って海外に就職したい人必見!
寿司屋での修業 or 寿司アカデミーで寿司を学ぶメリット・デメリットを解説!
僕は大阪の寿司屋で3年修業した後、トロントの寿司屋で2年、バンクーバーの和食屋で1年働いた経験があります。現在はカナダ・バンクーバーでテイクアウトの寿司屋を経営しています。
この経験を通して、リアルな海外の寿司屋の実態、そして海外の寿司屋に就職する上で知っていてほしいことについて書いています。
寿司アカデミーから海外就職できるのか?
結論から言って、海外就職できます。僕がカナダで働いている時も寿司アカデミー卒業の同僚がいました。当たり前のことなんですが、寿司アカデミーのホームページでは成功体験ばかり書いてあります。
なので逆に、寿司アカデミー卒で海外転職に挫折した元同僚の話をします。
寿司アカデミー卒の同僚の話
僕がカナダの寿司屋で就職するのと同時に寿司アカデミー出身の2人も入社しました。2人はどちらも29歳で、脱サラして寿司アカデミーに通いました。
寿司アカデミー卒業後、カナダに働きに来ました。僕はその2人とシェアハウスで共同生活をしていました。同僚の2人は「海外で一生暮らしていく」と強く語っていたのですが、どちらも4ヶ月後には帰国していました。
2人の飲食店の勤務経験はバイトしかなく、シェフとしてのリアルな飲食店の現場は初めてだったので、全然仕事についてくることはできていなかったです。
それなりに寿司は握れていましたが、魚を捌く・刺身を作るなどの技術は足りていませんでした。いつも料理長に怒られているのを見て、かわいそうに思ったのを今でも覚えています。
もっと忍耐があったのなら続いていたのかもしれませんが、2人には耐えれる根性はなかったのでしょう。
憧れの海外就職はそんなに甘くはない!
海外の雇用主はお金を出してビザをとるので、即戦力を期待しています。「寿司アカデミーから海外就職」ができたら成功みたいな甘い考えは持たない方がいいです。
寿司アカデミーで技術を磨いた人たちは、修業してきた寿司職人から少し下に見られる傾向があるので、就職した後は、忍耐強く・必死に仕事をしなければなりません。海外転職することはゴールではありません。
寿司職人の海外就職・給料について、詳しく書いている別の記事があるので、是非ご覧ください!
寿司アカデミーVS寿司屋修業
◎寿司アカデミーのメリット・デメリット
メリット 最短2ヶ月でお寿司を学べる
デメリット お金がかかる、修業した寿司職人に少しなめられる
◎寿司屋での修業のメリット・デメリット
メリット 給料がもらえて技術が学べる
デメリット 技術習得に個人差がある、仕事内容がきつい
寿司屋修業の悪しき文化
僕が寿司を学んだ過程は3年でしたが。大阪の寿司屋で一緒に修業していた同僚は3年たっても皿洗いばかりしていました。
結局、日本の寿司屋で修業する場合は、先輩から好かれ、積極的に教わろうとしない限り、技術を教えてもらえないです。僕も実際、休日出勤をして、出前の寿司を握っていました。
また1日11時間労働で、繁忙期は2ヶ月休みがなかったです。そういう日本の悪しき文化が嫌な人は寿司アカデミーをオススメします。
お金を払って最短で技術を学ぶか、お金をもらって技術を学ぶか
僕は給料をもらいながら、寿司を勉強させてもらいました。寮生活だったこともあり、3年間で250万円貯金できました。
寿司アカデミーへはお金を払わなければなりません。
時間をとるかお金をとるかも考えるべきです。履歴書の経歴に「寿司アカデミーで半年間通学」「寿司屋3年間修業」とかかれていたら、雇用主は後者を選ぶでしょう。
寿司アカデミー卒へのオススメ就職先!
僕は寿司アカデミーは否定派ではありませ。むしろ良いなーと思っています。そんな僕が寿司アカデミー卒の人にオススメする就職先は、日本の頑固な寿司職人がいない寿司屋です。
若い人が中心で働いている店や、海外の寿司職人が多く働いている店です。もしくはチェーン展開している店です。チェーン店はシステム化されているところが多いので、仕事内容もわかりやすいです。
日本人の頑固な寿司職人がいる現場では、やることがないのにやる事を見つけろ、雰囲気で察知しろなど、無茶なことを色々と言われます。チェーン店で現場で少し慣れてから、少しずつステップアップしていくと良いと思います。
まとめ
僕は寿司屋で修業することも、寿司アカデミーで寿司を学ぶのも、どちらもありだと思います。それは個人が、お金・時間・効率性などを天秤にかけて決めればいいことです。ただメリット、デメリットをしっかり理解して、後悔のないように選択してください。
こちらは有料になりますが、平凡な大学生が卒業から4年で海外寿司職人、6年で起業した方法を説明しています。本気で寿司職人として海外に挑戦したい人は、ぜひ参考にしてください。
有料ノート:月収14万円の平凡な寿司職人が、海外就職→月収70万円→28歳で海外起業した方法(英語は話せません)