テレビや雑誌で「ミニマリスト」という言葉をよく聞きますよね。
”持っている物が少ない人”という意味と思っていませんか?
ミニマリストは物だけでなく、仕事・思考・人間関係などをミニマル化してシンプルにしている人、という意味としても使われます。
今の世の中は昔と違い、ほしい物を安く買えたり、SNSで世界中の情報が得られたりしますよね。
しかし大量の物や情報が得られることで、自分が本当に欲しいものを見失うことがあります。
日々の生活をミニマル化して、複雑になっていることをシンプルすることで、自分を見つめ直すことができ、本当にしたいことが見つかります。
具体的に何をどのようにミニマル化するのかということを以下で説明していきますね。
4つのミニマル化すベきこと
ミニマル化すべき4つのことを順に説明していきます。
仕事
仕事なんてミニマル化できるはずがないと思っている人もいるでしょう。
ですが、仕事を減らす努力を一回でもしてみたことはありますか?
「会社に役割・仕事内容を決められているから、仕事量を減らせない」と思いこんでいる人は、一生そのままです。
- 安易に仕事を受けない
- 無理な仕事上の付き合いはやめる
- 会社に近いところに引っ越す
仕事にかかわる全ての無駄を削ぎ落とすことで、仕事をミニマル化することは可能です。
生活するためにはお金が必要で、仕事をしなければなりません。
しかし好きでもない仕事に人生を捧げるのは間違っていますよ。
多くの人が、”仕事をしてお金を稼ぐ=人生の幸せ”という考え方をしています。
なので若い人は、大企業や給料のいい会社に就職したがるのでしょう。
また、いい企業に就職できなかったら、落ちこぼれだと感じるようにもなります。
そういった社会では、会社のために一生懸命働くことが重要で、仕事にストレスを抱えていても会社を辞めることは考えません。
はっきり言って、生活に困らない人は一生懸命仕事をする必要はありません。
無職、バイト、一般的なサラリーマンでも、普通に生活できるお金があれば、無理して働かなくてもいいのです。
お金を稼ぐことが人生の幸せではないのですから。
多くの人がお金をたくさん稼いで、会社・社会での地位をあげることが幸せだと勘違いしています。
しかし給料が上がることや出世することが幸せになる条件ではありません。
ぼくも20代の時はお金を稼ぐことが人生の幸せだと思っていました。
しかし多くの時間を仕事に費やし、いい給料をもらっていた頃より、仕事も給料もほどほどの現在の方が楽しく暮らせています。
老後が不安だから、今のうちにお金をたくさん貯めたいと思っている人もいるでしょう。
しかし老後の心配のために、今を犠牲にすることは間違っています。
老後になると、体や目が不自由になり、お金があっても楽しめないことも多くなります。
若いうちの時間は本当に貴重なんですよ。
会社のために身を捧げるのはもったいないので、自分のために貴重な時間を使いましょう。
ぼくは老後のことを心配していません。
それは体が動くうちは働こうと思っているからです。
定年後に家でゆっくり過ごしている老人って、お金があっても暇そうですよね。
仕事をしている老人のほうがイキイキしています。
「いま何のために働いているのか?」をよく考えて、自分に適した仕事量をこなすことが重要です。
普通に生活できるぐらいのお金を稼ぎ、ちょうどいい量の仕事をこなす。
そうすることで、自分が本当にしたいことに時間をつかえます。
仕事をほどほどにして自分の時間を確保することで、心に余裕ができ、自分の人生をもっと楽しめます。
人間関係
嫌いな人と付き合うのは時間の無駄ですよ。
無理に関係を続けるのはやめましょう。
友達や会社の同僚はもちろんのこと、親族であっても、好きではない人との関係を維持する必要はありません。
いやいや関係を続けることで、悩みが増え、楽しくない時間も増えます。
同僚と仲がいい、友達が多い、といったことが”偉い”わけではありません。
別に全人類と仲良くする必要もないですし、1人が好きなら無理して友達を作るべきではないです。
自分にとって居心地がいい人とだけ付き合うべきです。
嫌いな人から誘われても、勇気を出して断りましょう。
断ることは一瞬で終わりますが、断れずに関係が続くと、長い間ストレスを感じます。
また関係が続けば、誘いを断りづらくなります。
家族・親族との関係を断つのは難しいですが、ある程度の距離感を保って生活することは可能です。
嫌なら、何か理由をつけて逃げればいいのです。
苦手な人と関係を続けることは、本当に時間の無駄です。
もの
物をミニマル化することは、部屋が綺麗になるというだけではありません。
自分にとって本当に大事なことに気づくことができるようになります。
現代人は、モノに心が支配されています。
お金持ちの有名人は、高級車を10台以上所有していたりしますよね。
「そんなにいらんやん!」とツッコミたくなりますが。
それぐらい人間はものに対しての執着がすごいのです。
ものが溢れている現代では、自分が本当に欲していることを見失います。
その原因は広告やメディアなどで「物を買うことで幸せになれる」と宣伝されているからです。
いくら物を買っても、また新しいものが欲しくなり、欲求が満たされることはありません。
物の支配から逃れることで、本当の自分と向き合うことができるようになります。
ものを捨てることで、ものに対して使う時間も減らすことができます。
物には、選ぶ、購入する、整理する、捨てるなどの時間が必要です。
物を1つ買うことで考え事が1つ増えます。
ものに時間をつかうのではなく、自分が本当に大切にしているものに時間を費やしましょう。
思考
先程も言いましたが、物が1つ増えることで、考え事が1つ増えます。
よけいなものに頭を使うと、頭の中がゴチャゴチャになって本当に大事なことに気づけないことにもなります。
また将来の不安や他人からの評価など、悩んでも解決しないことにも苦悩します。
さらに難しく考え、ゴチャゴチャと頭を混乱させ、多くの時間と労力をつかいます。
しかし思考をミニマル化して、シンプルにすることは、実際のところ難しいのです。
ぼくが実践している解決法は「誰かに頼る」ということです。
誰かに相談したり、頼ったりすることで1人で悩む必要がなくなります。
共有することで、一緒に悩んでもらえます。
「頼ると迷惑になるからできない」と思っている人もいるでしょう。
案外、頼られたいと思っている人は多くいます。
助けを求めることは、けっして悪いことではありません。
ぼくは悩みがある時は親に相談しています。
31歳になった今でも親に甘えています。
親はいくつになっても子供に頼られたいと思っています。
誰かに悩みを打ち明けることで、1人で悩む時間が減り、思考が整理されます。
まとめ
日々の生活にかかわることをミニマル化することで、不必要なことが削ぎ落とされていき、自分の本当に望んでいることが見つかります。
ミニマル化すべきことは
- 仕事
- 人間関係
- もの
- 思考
の4つです。
あらゆることが複雑化している世の中では、自分自身の欲求を見つけることは簡単ではありません。
ネットでは色々な人生の答えを教えてくれますが、人生の正解は自分自身で見つけるものです。
「これをすれば絶対幸せになれる」
「これを買えば人生が変わる」
ということは、全ての人に当てはまるものではありません。
周りに流されず、したいことをするためには、自分の本当の欲求を見つけなければなりません。
そのためには日々の生活をミニマル化して、シンプルに生きることが重要です。
本当にしたいことが見つかると人生は豊かになります。