今、店舗の最終チェックを待っている間に記事を書いています。
というのも、約3年間続けてきたカナダのバンクーバーのお持ち帰り寿司屋を閉店することにしました。
正直言って、コロナ渦であっても補助金がでるので、赤字を出さずに店を営業することは可能でした。
では、なぜ店を閉めようと決意したのか?
結論から言いますが、自分の幸せのためです。
お店を閉めて無職になることが幸せなんておかしいと思うでしょう。
ですが、僕は働かないことで人生が楽しくなると感じたので、閉店する決断をしました。
仕事をミニマル化していいくことで、なぜ幸せなるのかを解説します。僕はミニマル化どころか無職になったのですが…
【新しい生活スタイル】家族ノマドってどんな生活?
就職→独立→閉店→無職
簡単に僕の経歴を説明します。時間がない人は次の章に進んでください。
僕は大学を卒業して寿司職人になりました。
僕が老舗寿司屋に就職した理由はただ一つ。海外で働くためです。
子供の頃から海外で住むことに憧れていたので、寿司職人になれば世界中で就職できる。という安易な考えでした。
日本で3年間修行して、ある程度実力がついた時にカナダのトロントの寿司店に就職しました。
そしてトロントで2年間働いた後にバンクーバーで独立。店を従業員に任せて、帰国して神戸で定食屋を開店させました。
2年間日本に住んでいたのですが、カナダの店を任せていた従業員が辞めることになったので、カナダに戻ることを決意しました。
日本の定食屋を閉めて、家族でカナダに渡航する準備を始めました。
カナダに半年〜2年の滞在する予定で、車や洗濯機は兄の家族に譲り、日本には当分帰ってこないつもりでした。
コロナ禍での渡航だったので、入国してから2週間の自己隔離を終えてから、雇っている従業員と共に、お店で働き始めました。
店で働き初めて1週間もたたないうちに、閉店を決意しました。
理由は
- 日本に帰りたい
- 働きたくない
という僕のわがままでした。
任せている従業員が辞めた後、僕とアルバイトの4人で営業をすることになり、どうしても1日に数時間は僕が働く必要がありました。
もし働かなくてもよかったのなら、もう少し店を続けていたかもしれません。
今日、全ての閉店作業が終わります。晴れて無職になります。
幸せのために仕事を減らす
先程も言いましたが、僕がカナダの店をやめようと思った理由は「日本に帰りたい、働きたくない」ということです。
「なぜ日本に帰りたいのか?」「なぜ働きたくないのか?」を突きつめると、自分がその状態のほうが幸せだと思ったからです。
仕事がないことが幸せだと感じた瞬間
僕は日本の店を閉店してから、カナダに渡航するまでの2ヶ月の間、ほぼ仕事をしないでブログ記事を書いている生活でした。
ブログ記事を書くことも仕事といえるのですが、収益も発生していないので、まだ趣味レベルです。
子供達を託児所に預けている間は、在宅ワークの妻と僕の2人きりで過ごしていました。
平日の昼間からカフェやランチに行き、まったりと過ごしていました。
その生活がすごく幸せでした。仕事のない毎日がこんなに楽しいなんて、想像できませんでした。
昔の僕はすごい働きものでした。日本、カナダの寿司屋で雇われていた時は1日12時間勤務で、休憩がない時もありました。
年末年始の忙しい時は2ヶ月間休み無しなど。しかし働きながらも自分の成長を感じられたので、充実した生活をしていました。
「仕事を辞めると暇になって、面白くないんだろうな」と思っていましたが、実際仕事がなくなった時に、仕事をしている時より幸せを感じました。
お金を稼ぐのは生活のため
「何のために仕事をしてお金を稼いでいるのか?」という問いの答えは簡単です。
お金を稼ぐ理由は生活していくためです。
多くの人がそういう考えで就職したと思うのですが、歳をとるにつれて
働く理由→お金をもっと稼ぐため、出世するため
という感じに変わっていきます。
年々給料も増えて普通に生活するためのお金を手に入れても、もっともっと稼ぎたい、地位を上げたいと欲を出しはじめます。
生活するのに困らなくなって、次に何するのかというと。
多くの人は新築マンション、新車、高級バッグなどの新しくて自慢できるものを購入するようになります。
せっかく働いて稼いだお金も、すぐに消えていきます。
また将来のための貯蓄する人もいるでしょう。
たくさんお金を稼いでも、物を買ったり、貯蓄して使わなかったりします。
当分の間、生活に困らないお金があれば、必要以上に稼ぐ必要はありません。
- 仕事にストレスを抱えている。
- ある程度貯蓄がある。
という人は、仕事を頑張る必要はなく、どんどん仕事の量を減らしていくべきです。
生活していくことができるのなら、それ以上無理して働くことはやめて、自分のしたいことをすべきです。
結局、物やお金があっても幸せにはなりません。もっともっと欲しくなるだけです。
仕事より自由な時間
仕事を減らして自由な時間をつくり、自分のしたいことをすることのほうが幸せな生活をおくれるでしょう。
「仕事=人生」みたいな人が多すぎます。「幸せな生活=人生」に変えましょう。
好きな仕事をしている人以外は、仕事を人生の優先事項にすべきではないです。それよりも仕事を減らすことを考え、自由に使える時間を増やしましょう。
人間が幸せな状態になるためには、ある程度自由な時間が必要です。
日本のサラリーマンは忙しすぎます。なんのために働いているかを見失っています。
見栄、ステータスなんかを考えずに、本当の幸せだけを追い求めて、仕事とつきあっていくべきです。
最後に
妻が稼いでくれているおかげで、僕は無職になれました。妻が仕事をしていなかったら、無職になる決断はできなかったでしょう。
僕たちはお金持ちではありません。カナダ、日本でも中古車を乗っていましたし、家も持っていません。
物を買うことにお金をかけるのではなく、仕事をしないために無駄な出費を抑えています。
僕はラッキーなことに仕事が趣味な奥さんと結婚しました。僕が無理して働かなくても、生活をしていけるでしょう。
あとは見栄の問題だけです。親戚や友達に会ったときに「無職やねん」と恥じずに言えることができれば、かなり幸せな生活を手に入れることができます。
何の根拠もない「仕事をすることは良いこと」みたいな風潮にながされず、これからもシンプルに自分の幸せを追求していきます。