育児って、『罪悪感』との戦いといっても良いかもしれません。
うちなんて「がんばらない育児」を実践していますが、がんばらない育児といっても、もちろん子どもにはより良く育ってほしいという気持ちがあるわけで。
「がんばらないこと」に対して、やはり日々、罪悪感だったり迷いもあるわけです。
しかし、今回読んだ「1日15分の読み聞かせが本当に頭のいい子を育てる」という本は、そんな迷いに対して明確な答えをくれました。
この記事では、この本の内容を紹介し、これを読んだ私がどんな感想を持って、何を実践しているのか、ということについて書きたいと思います。
本の概要
明治大学文学部教授である齋藤孝さんという方が書かれた本です。
この著者は他にもこんな本を書いており、特に子どもの発育と読書について、専門になさっているようです。
ページ数は168ページで、後半は「お勧め絵本」のリストなので、実際に読む文章の量は少ないです。
2020年6月出版。
本の内容・構成

大きく分けると、
「なぜ本の読み聞かせが良いのか?」
という理由と
「実際に、どうやって読み聞かせをすれば良いのか」
という説明の2本立てとなっています。
最後に、お勧めの絵本リストがあり、これもとても参考になります。
年齢別に分かれて、読むべき本がわかります。
私の感想

私は、人よりも育児が苦手だと感じていて、「もっと違うお母さんだったら娘たちも良かっただろうな」と日常的に思っています。
もちろん、その中でも、良い母になろうとは思っているのですが、どうやったら良いかわからない、という迷いもあります。
育児書もたくさん読みましたが、実行に移すのは難しいことばかり。
実行しても、うまく行かなかったら、自分自身も嫌になってしまうし、子どもにも良い影響がない。
子育ては、常に迷いです。
そんな中、道筋を示してくれるこの本に飛びつきました。
自分自身が本が好きで、「絵本を読んであげる」ということが育児の中でも一番好きなタスクだったということもあります。
しかし「絵本を読んでも意味あるのかな?」と心の隅で思っていたこともあるので、絵本は日によって、読んだり読まなかったり、という感じでした。
しかしこの本を読んでから、寝る前に15分~30分時間をとって、絵本の読みきかせをするようになりました。
前と違って、迷いがなくなったので、自信をもって時間をとってあげられます。
私は、本書で一番のウリ?として言われているようには、子どもに「頭が良くなってほしい」とは思ってはいません。
学校の勉強ができるようになってほしいとはまったく思っておらず、むしろ勉強はできなくても良い、と思っています。
ただ、この本に書かれている「情緒が育つ」とか「心と体を同時に育てる」というメリットについてはとても魅力を感じました。
また、この本の「実践編」で私の持っていた疑問点が晴れたこともおおいに助けになりました。
- 子どもに自分でも読めるようにうながすべきか?
- 絵本は買うべきか、借りるべきか
- 自分(母親)が選択した絵本で良いのか
- 同じ絵本を何回も読んで良いのか
といった疑問ですね。
毎日寝る前に15分~30分の読み聞かせをしていることの効果はまだ目に見える形では現れていませんが、そもそもそういった効果は期待していません。
ただ自分が自信をもって「子どもにとって良いことをしているんだ」と思える時間が1日の終わりにあることで、自分自身も気持ちよく1日を終えられます。
子どもたちも、今のところ、この時間をとても楽しみにしているようですし、絵本が終わった後は満足そうに布団へと向かっています。
私のように、子育てに迷いがあったり、罪悪感を持っていたり、もしくは絵本の読み聞かせに興味がある方におススメできる本です。