ぼくが苗字を変えた経緯

ぼくは妻と結婚して、苗字を変えました。
一般的には女性が名前を変えますよね。
わが家はその逆です。
男性が名前を変える理由に、妻の実家の婿養子になるケースがありますが、ぼくは婿養子にはなっていません。
普通の新婚夫婦と同じように新しい戸籍をつくりました。
では、なぜぼくが苗字を変えたのかというと
妻が「結婚しても、苗字を変えたくない」と言ってきたからです。
ぼくは「じゃあ籍を入れなければいいやん」と言いましたが、それは断られました。
ぼくは、結婚したら妻が苗字を変えるものだと思っていたので「苗字は変えたくないけと、籍は入れたい」と妻に言われた時は困惑しました。
たしかに、盲目的に女性が苗字を変えることになっていますが、考えればおかしい話だなとも思いました。
お互い変えたくないため、ジャンケンで決めようかという話にもなりましたが、結局ぼくが受け入れることにしました。
決断した時は「まぁいいか」という感じで、その後のことを何も考えていなかったです。
妻が苗字を変えたくない理由は、ただ一つ。
めんどくさいからです。
本当にその通りで、ぼくは名字を変えたことで多くのめんどくさい手続きをしなければなりませんでした。
名前を変えた女性の大変さを身に染みて感じました。
ぼくが苗字を変えて感じた3つのこと

ぼくは苗字を変えて感じことは
- 手続きがめんどう
- 元の名前のほうがいい
- 親戚に言いづらい
ことです。
手続きがめんどう
銀行・免許証・クレジットカード・印鑑・パスポートなど
名前の変更手続きが大変でした。
ネットで全て変更できたら簡単なのですが、足を運ばなければならない手続きも多かったです。
ぼくたちはカナダに在住している時に結婚し、カナダでは夫婦別姓が認められているので、名前を変えずに籍を入れました。
現在はカナダでは元の姓、日本では新しい姓を名乗って暮らしています。
先日、カナダの確定申告書を日本の市役所に提出することがあったのですが、いちいち苗字が違うことを説明しなければなりませんでした。
また、海外送金のときにも自分宛に送金しているにもかかわらず、国内と海外の口座の名前が違うことで却下されたりなど、ストレスがたまりました。
正直に言うと「名前変えなければよかった」と後悔しています。
ですが、ぼくが変えなければ、妻がこうしたストレスを抱えることになっていたので、仕方のないことだとも感じています。
元の名前のほうがいい
はっきり言って、今の苗字は気にいっていません。
もとの苗字のほうがいいですし、結婚5年目になる今でも、しっくりきません。
ぼくの両親も、姓とあう名前をつけてくれたので、今の苗字と名前がマッチしないことは不思議ではないです。
今のぼくの氏名は、姓・名のどちらも語尾が同じで、おかしな名前になっています。
例えると、「たかはし つよし」みたいな、親が名付けない名前です。
もし姓・名がマッチしていたとしても、違う名前になるのは抵抗があります。
馴染みのある名前が結婚と同時に変わることは、夫婦どちらががしなければならないこととはいえ、寂しいものです。
親戚に言いづらい
もちろん、結婚すると決めた時には姓を変えることを両親に報告しました。
反応は「あぁそうなの」みたいな、何ともいえない感じでした。
反対されることも、理由も聞かれることもなかったです。
ぼくは次男だったことも、反対されなかった理由かもしれません。
両親には報告しましたが、父方の祖父母には未だに自分の口から言えていません。
誰かから聞いている可能性もありますが、ぼくが姓を変えていることを祖父母はまだ知らないかもしれません。
特に年配の世代は、家系にたいして強い気持ちを持っているため、男性が姓を変えるなんて想像しがたいでしょう。
祖父母が聞いたら少しショックを受けることは想像できるので、言うことができませんでした。
あえて言う必要もないかなとも思っています。
最後に

ぼくは夫婦別姓を願っていますが、なかには夫婦で同じ姓を名乗りたい人もいるでしょう。
今後、日本でも姓を選択できるようになってほしいと思っています。
夫婦別姓のメリットは
- 姓の変更手続きがなくなる
- 男女平等
- プライバシーの保護(結婚・離婚がばれない)
ことです。
古い慣習にとらわれず、日本政府には夫婦別姓にむけて取り組んでほしいとですね。