がんばらない育児

育児は最大のブラック企業と呼べるほどしんどいのはなぜか、具体的に検証

私(妻)は子どもを持つのを長い間、ためらっていました。

育児はしんどそうだなぁと思っていたからです。

しかし30代後半で意を決して2人産みました。

生まれてきて実際に育児をしてみると、やっぱりしんどかった

その過酷さは想像以上でした。

毎日毎日「向いてない・・・」「逃げたい・・・」って思っています。

実際に、家出もしました。笑

私の場合は、育児の6~7割程度は夫がやってくれています。

それでもこんな感じですから・・・ワンオペ育児なんて、とてもじゃないけど私には無理と思いますし、想像を絶します。

だから、ワンオペ育児をやって、育児ノイローゼになって自殺したりする人たちの気持ちも、よく理解できます。

確かに自分の子どもというのは可愛いのですが、その可愛さとしんどさを天秤にかけてバランスが取れるのか?と聞かれると、わりと疑問です。

世間では「子どもを持つこと」が神聖化されており、「自分の子どもというのはいかに可愛いか」ということがとても強調されているように思います。

そのことは、現在少子化問題を抱える日本にとっては当たり前のことだし、重要なことなのでしょう。(子どもを持ちたいと思う人を増やさないといけないですからね)

しかし「自分の子どもだから可愛がって当たり前。しんどさも乗り越えてこそ一人前の母親」みたいな考え方が浸透していると、追いつめられる人もたくさんいます。

「女性は産んだらお母さんになるよ」みたいな考え方は浸透していますが、育児というのは、「女性だから」というただ一つの条件だけで、向いているものだとは決して思えません。

女性の中でも保育士という職業に就く人の割合って、ほんの一部ですよね?

私ほど苦しんでいる人は、割合としては少ないほうかもしれませんが、世間的に思われている

  • 母親なら育児ができて当たり前
  • 外で仕事するよりラク

というような考え方は、絶対に違うし、このしんどさは、広く認知されるべきだと考えているので、この記事を書きます。

「育児はしんどい、しんどい」と言っても、具体的になぜ、どのようにしんどいのか

これは実際にやってみないとわからないことではあるのですが、できるだけ言葉にしてみたいと思っています。

社会人になってから20年以上経ち、様々な仕事を経験してきた私ですが、「育児は、今まで経験してきた仕事のどれよりもキツイ!」ということは、大きな声で言うことができます。

この記事では、

  • 身体的なしんどさ
  • 精神的なしんどさ

に分けて書いていきます。

「うんうん、しんどいよね!」と共感してくれる人だけではなく、「え?!たかが育児でしょ?そんなにしんどいの?!」とびっくりした人にこそ、ぜひ読んでほしいです。(特に、ワンオペ育児をしている母親の、旦那さんとか・・・!!)

身体的なしんどさ

産後の肥立ち(ひだち)

産後の肥立ちというのは、「産後の母体の回復」という意味です。これは母親限定のしんどさですね。

妊娠・出産のしんどさは人の一生の中でも上位に入るでしょう。

ここでは「育児」にフォーカスを当てたいので妊娠・出産のしんどさについてはまた別で書きますが、意外と知られていないのが母親の「産後の身体」について。

個人差が多いところですし、若ければ若いほどあまり問題にならないことが多いので、20代~30代前半で産むのが当たり前だった時代にはフォーカスされてこなかったのでしょう。

しかし、高齢出産(30代後半以降)になってくると、産後の身体は悲鳴をあげます。

もちろん、高齢だからといって必ずではありませんが、少なくとも私はつらかったです。

出産は交通事故にあったようなくらいの身体に与えるダメージがある、と言われます。

  • 傷跡が痛む
  • 悪露(=血)が出続ける
  • 乳腺炎(胸がカチコチになり、熱が出る)
  • 貧血ですぐに疲れる、頭痛
  • 身体が重い
  • とにかく体力がない
  • 肌荒れ、アレルギーの悪化
  • ひどい肩こり

私は上記のような症状に半年~1年ほど悩まされました。

そんな状態の身体を引きずってなんとか生きているところへ襲ってくる、

下記に書く「夜寝られない」「24時間、365日休みなし」という育児・・・。

とんでもないです。

夜寝られない

赤ちゃんが生まれたその日から、長女が4歳、次女が2歳半の現在まで、ぐっすりと寝られた日はありません。

子どもと一緒の部屋や隣の部屋で寝ている時は、なかなか朝まで通して寝られません。

なぜかというと、授乳が終わった今でも、子どもが突然夜中に起きて泣き出したり、寝言?を叫んだりするからです。

トイトレをやっている今は、おねしょの問題もあります。

子どもが敏感になっており、夜中でも「トイレに行きたい!」と言い出します。

あと1年くらいの我慢なのかな?とも思いますが、今のところわかりません。

夜中に起こされるのって、すごく嫌いな人が多いと思いますが(不機嫌になる人、多いですよね)、それが毎日×4年だと、かなり心が削られます。

夜間授乳が必要な新生児~乳児の間は夜中に起きることを覚悟していましたが、まさか生まれてから4年以上もぐっすり寝られないとは・・・

聞いてないよって感じです。

24時間365日、休みなし

育児には、「お休みの日」がありません。

もちろん細切れの「休み時間」はありますが、その休み時間は、いつ訪れるものなのか、わかりません。

これは新生児~保育園・幼稚園に行き始めるまで、約3~4年間続きます。

2人以上の子どもを持つとしたら、それ以上の期間ですね。

さらに、細切れに休憩はあるものの、育児をメインで担当する親は24時間、機動態勢です。

これが特にキツイのは夜、自分も寝ている時(寝たい時)だったり、子どもが病気にかかったり、自分が病気にかかったりする時です。

「体調が悪くても休めない」「夜中だろうが、関係なく呼び出される」こんな職業があったら、かなりのブラックじゃないでしょうか・・・。

切り替えができない、予定が立てられない

特に新生児~1歳まで、日々のルーティンが確立されるまで、メインで子どもの面倒をみる親のスケジュールは、ほぼぐちゃぐちゃになります。

乳幼児をメインで面倒を見る親にとっては、まったく予定が立てられないといっても良いでしょう。

たとえば赤ちゃんが結果的に1時間、昼寝をしたとしても、寝付いたときには「これからこの赤ちゃんは1時間寝るのだ」などとあらかじめ予測できないわけですから、親は「起きるかも」という気持ちのまま居ることになります。

そうすると、気持ちを切り替えて他の仕事や家事をやったり、ということがなかなかできません。

また、幼児になって保育園や幼稚園に預けるようになっても、子どもはすぐに病気になって熱を出したりして、「お迎えに来てください」と電話がかかってきます。

そうすると親のどちらかが迎えに行ってその後は家で看病をすることになります。

もしどこかの会社で仕事をしていたら、自分の仕事の予定もぐちゃぐちゃになりますし、同僚・上司・部下がその分をカバーすることになり、大変です。

実際、仕事に復帰したワーママなどは職場での周りの目が気になり、非常にストレスを抱えているケースも多いです。

工程が多くてシンプルに体力勝負

例えば、「外に出かける」という行動ひとつとっても、大人だけであれば

  1. 自分の身支度をする
  2. 戸締りや火の元を確かめる
  3. Go!

って感じだと思います。それに比べて子どもと一緒のお出かけは

  1. 子どもを説得する(これが地味にしんどい)
  2. 子どもの身支度をする(×人数分)
  3. 子どもの世話に必要なグッズを用意する(食事エプロン、着替え、おむつetc・・・)
  4. 自分の身支度をする
  5. 子どもをトイレに連れていく
  6. 戸締りや火の元を確かめる
  7. Go!

となり、単純に考えても、工程が倍以上になります。

さらに、5番の「トイレに連れていく」というのも(まだ自分でトイレへ行けない子の場合)

  1. 子どもを説得する(これも地味に面倒くさい)
  2. 一緒にトイレへ行く
  3. パンツ、ズボンを脱ぐ、もしくはその手伝いをする
  4. 便器に座らせる、もしくはその手伝いをする
  5. トイレットペーパーを取る、もしくはその手伝いをする
  6. 流す、便器の蓋を閉める、もしくはその手伝いをする
  7. パンツ、ズボンを穿く、もしくはその手伝いをする

みたいな一連の動作があります。その間、親は立ったりしゃがんだり・・・

「子どもを説得」というのは、

トイレ行かなくて良いの?→行かなくて良いよ、さっき行った!→さっきって2時間前じゃん、行っておいたほうが良いよー→嫌、絶対に行かない!→やんややんや・・・

という一連の会話(?)です。

これが地味にしんどいんですよね・・・。

また、出かける前の工程の

②子どもの身支度をする

の後に、子どもが「お茶飲みたい!」とか言い出して

着替えたばかりのTシャツにお茶をこぼしたりして

また着替えなおす、というような動作も、含まれます・・・

かといって、自分が先に身支度をすると、自分の服に何かこぼされたり汚れたりするので、それも難しいです。

書いてるだけでうんざりしてきました。笑

ほんと、1つの1つの行動に、工程がとても多いんですよ。

1つだけを取ったら、小さいことかもしれませんが、積み重なってくると少しずつ体力が削られていって、出かける前にぐったりと疲れてしまいます。

世間の旦那さんは、もし奥さんが一人で子どもの出かける支度をしている場合「まだ?」とかは間違っても言わないように!!それはお願いします。

というか、家族で外出するときは、男性である旦那さんが子どもの支度をするほうが、絶対に早く出かけられますよ。

こちらの記事にも書いてます。

尋常じゃないくらい汚くなる

気にする度合いも人によって多少違うでしょうが、汚い部屋で過ごしたらやはり誰でもストレスを感じるものだと思います。

だから、普通は定期的に掃除を行うわけですが、幼児がいると、これが恐ろしいくらいに一瞬でめちゃくちゃ汚くなります。

おもちゃが部屋中に広がっている・・・

これは、私はまだ耐えられるというか、あまり気になりません。1日に2回程度片づける時間を設ければそれほど散らかりっぱなしにはならないからです。(でもこれが一番嫌という親もいるかもしれません)

しかも我が家ではロボット掃除機という強力な味方を得たので、子どもが保育園に行っている間は一気にキレイになります。

しかし、幼児ならではの「イラッ」とする散らかり方がありまして、それが

ご飯粒や食べかすや水滴がいつのまにか床に落ちている

ということです。

そしてそれらは万遍なく、いつの間にか落ちているので、知らずに踏んでしまうのです。

パンくずなどはまだ乾燥している「カス」なので良しとしても、ご飯粒や水滴を踏んでしまうと、かなりイラつきます。

まだ子どもが居なかった頃、子どもが食べるそばからあれこれと手を出してマメに掃除している親を目撃すると「どうせ汚れるし、食べ終わってから最後に一気に掃除したほうがいいんじゃん?」なんて思っていましたが、実際に親になってみてよーくわかりました。

子どもの食べカスは、「二次災害」がスゴイのです・・・

どういうことかというと、テーブルにぽろっと落ちた食べこぼしがひじ、足など色々なところにくっつく。

そして食事が終わったら(というか、終わらなくても)すぐに立ち上がっておもちゃのところに行って遊び始めるのが子どもですから、その際に身体の色々なところについた食べカスがポロっと落ちるわけです。

つまり身体に付けて食べカスを運搬しているというか・・・。

なので、足で踏んでイラっとするのを避けたいなら、食事中にこまめに周りを掃除する必要があるのですが、ちょっとそれは非現実的なので、外食など限られた状況くらいでしか、私は実行できません。

そしてもちろん、食事が終わったときのテーブル自体も、「なんでこんなに汚くなるんじゃぁー!!!」って叫びたくなるくらい、汚くてびっくりします。

子どもが生まれてからもう4年も経って、食事も何千回としているくせに、毎回新鮮に驚いてしまいます。それくらい、想像を絶するほど汚いです

子どもを育てていると、「大人って、無意識で色々なことを気を付けながら生活しているんだなぁ」と思わされますね・・・。

食べこぼさないようにとか、コップから水をこぼさないように飲んだり、とかね。

 

精神的なしんどさ

個人的には、この「精神的なしんどさ」というのが育児では大きいと思っています。

外での仕事も同じくらいしんどいことがあったとしても、それと同等の、時には上回る「やりがい」だったり「報酬」が得られる。

しかし、育児にはそれがないのが何よりキツイと思います。

1つひとつ書いていきます。

達成感がない

仕事では、大なり小なり、「達成感」は付いてきます。

1つのプロジェクトが終わった時とか、時間に間に合わせたりとか・・・

そして、成功にせよ失敗にせよ、何らかの目にみえる結果がついてきます。

子育ての場合、成功だか失敗だか、いつまでもわからないですし、

そもそも「終わり」というのも存在しません。

まぁ、子どもが大人になって独り立ちすればそれが「終わり」ですかね?

もしそうだとすると、20年近くも、達成感は得られないことになります。

ただひたすら、日々をこなしていくだけです。

子育てに「失敗した」「成功した」などというセリフもよく聞きますが、これも非常に主観的なものですし、よくわからないですよね。

正解がわからない

出口の見えないトンネルのような辛さが、育児にはあります。

上で書いたように、育児の成功・失敗というのも基準がよくわからない。

そして、結果が出るとしてもかなり先。

  • ミルクにすべきか、母乳にすべきか?から始まり、
  • 保育園に預けるべきか?
  • 習い事をすべきか?
  • 手料理が良いのか?
  • 絵本を読みきかせする?
  • 牛乳を飲ませる、飲ませない?

などなど、親が抱く疑問には限りがありません。

「三つ子の魂百まで」などと言って、「3歳までの子育てが人格形成に影響する」などと無責任なことを言われたりしますが、だからといって答え合わせができるわけでもないです。

うちはまだ子どもが幼児ですが、中学生くらいの反抗期も、正解がわからなくて精神的なダメージが強そうです・・・

私は、夫とチームで育児をしているので、こういったことを日頃から議論しており、少しマシですが、これがワンオペだと、すべての決断の責任が一人の肩にかかってくるので、精神的にまいってしまいそうです・・・。

報酬がない、感謝されない

これは、母親だけに当てはまるものですね。

育児は、世間からすると、母親なら誰でも「できて当たり前」ということになっています。

だから、報酬や感謝というものがない。

誰でもできて当たり前なものに、報酬を払う人もいなければ、感謝する理由もないですからね。

それでいて、「できなければ責められる」というものでもあります。

外で働く仕事というのは、どれだけブラック企業でも、報酬(=給料)は出ます。

そして、お客さんや取引先からクレームもあるでしょうが、感謝されることもあるでしょう。

しかし、育児には、それはありません。

育児は、感謝されるためにやっているものではない、それはそうなのですが、もしワンオペでフルタイムで育児をやっており、パートナーからも感謝されないでいたら、徐々に心が病んできてもおかしくないです。

命を預かっているプレッシャー

ここも、「外で働く仕事に比べて育児のほうが大変」と思う理由の一つです。

親の行動ひとつによって、子どもの命は簡単に危険にさらされます。

ウイルス性の病気などにもすぐにかかるし、少しでも目を話したら高いところに登っていたり、あぶないものを口に入れようとしたり。

食べたらダメなものなども多すぎます。

数年前に「はちみつ」が話題になり、真っ青になった親も多かったことでしょう。

その他、熱中症など、連日、乳幼児の痛ましいニュースが報道されています。

この「一瞬の判断の間違い」「ちょっとした気のゆるみ」によって命が左右されるというプレッシャーたるや・・・

私はネガティブ思考でプレッシャーに弱いので、しょっちゅう悪夢にうなされています・・・。

「あぁ、危なかった!」みたいな時なども、すぐに悪い妄想をしてしまったり・・・(例えばドアに指をつめそうになった時など)

子どもが生まれてから、好きだった小説も読まないようになりましたし、ニュースも避けています。

子どもが危険な目にあうような描写を見たり読んだりしてしまうと、数日ウツっぽくなってしまいます。

夫はそういうプレッシャーをあまり感じないみたいなので、個人差はあるのでしょうが・・・。

外で働く仕事では、「命を預かる仕事」というのは、割合としては少ないですよね。

親は命を預かって、毎日プレッシャーの中で育児をしているということが、もっと知れ渡ってほしいと思ってしまいます。

一人10役以上

これは友達が言っていましたが、育児をメインで担う親は、一人で10以上もの役割を担うことを余儀なくされます。

  • 保育士
  • 看護師
  • 介護士
  • 教師
  • 栄養士
  • 調理師
  • ドライバー
  • コーチ
  • 荷物持ち
  • カウンセラー

まぁ荷物持ちやドライバーは良いとして、その他ほぼすべてが、専門学校へ行ったりして勉強して、資格が必要な職業です。

もちろん自分の子どもの世話をするだけですから、「上手である」必要はないから、資格もないままそれらの職をこなしていくわけですが、

「上手である必要はない」といっても、それをやるのが苦痛かどうか、というのは別問題なわけです。

私は子どもや料理が苦手なので、保育士・教師や調理師・栄養士は職業として絶対に選ばなかったものです。

私以外にもそういう人は多いと思います。

親になったからといって、いきなりその苦手なものを喜んでやれ、というのも無理な話です。

パートナーへの不満

私たち夫婦は、子どもが生まれるまでケンカを一度もしたことがありませんでした。

しかし、子どもが生まれてからはおそらく500回くらいはケンカしたと思います・・・。

私たちは夫婦で育児をしているのですが、「育児プロジェクト」のチームを組んだようになっており、「チームメイト」もしくは「同僚」みたいな関係です。

チームとしてプロジェクトを進めていくと、当然、意見の相違や相手の気にくわないところが噴出してきます。

一方、ワンオペ育児に代表されるような、完全分業制の夫婦の場合は、表面上のケンカは少ないかもしれませんが、育児をメインで担っている側の不満が積み重なっていることもよくあるようです。

この記事を読んでいるあなたのパートナーがワンオペ育児をしているなら、表面上はニコニコしていても、どんな不満がたまっているかわかりません・・・。

現に、私の母親などは、昨日のことはすぐに忘れますが、50年近く前の、出産当時の恨みつらみをまだ細部までクリアに覚えていて、父親に愚痴をこぼすくらいですからね。

「外での仕事より育児のほうが楽だろう」とは、この記事を読んだ後には思えないはずです。

しっかり時間をとってコミュニケーションを取るようにしてみてください。

世間からの圧力

これも、母親にのみ当てはまることです。

母親になってみて、初めて知りましたが、母親に対する世間の圧力はハンパないです。

私は義両親や義家族からの圧力はまったくないので、それはラッキーなのですが、義家族からの圧力がある人は相当のストレスでしょう。

ここでいう圧力というのは、良い育児はこうしなければならない、ああしなければならない、というような有言・無言の指示のことです。

つまり価値観の押し付けです。

義理の関係だけではなく、実の家族からでさえも、そういった圧力を受ける場合もあるでしょう。

世間からの圧力というのは、これはやっかいで、たいていは実体のないものです。

そして親自身の自己肯定感やポジティブさとかかわっていたりもします。

なので親自身の性格によって大きく変わってくるものなのですが、人によっては大きなストレス源となりうるでしょう。

ちなみに、このことは父親には当てはまりません。

「イクメン」というワードがあり、なぜか育児をする父親は(どんな育児をしようと)世間に絶賛されるようです。

言葉が通じない

私はちょっと特殊かもしれませんが、3歳くらいになって言葉が多少通じるようになってきてから、育児でちょっと息ができるというか、少しだけラクになったのを感じました。

赤ちゃんや1歳・2歳の子どもも、とても可愛いのですが、私は長女が4歳になって、言葉でのコミュニケーションが可能になってきて、「育児の楽しさ」がなんとなくわかるようになりました。

遊びも「形」が出てきて、大人も少しずつ楽しめるようになりました。

世間の母親の基準としては、遅すぎなのかもしれませんが、私に共感してくれる人もいると思います。

それくらい、「言葉が通じない」というのは苦痛です。

「ちょっと待って」とか「静かにして」といった、大人にとってはめちゃくちゃ簡単に思える動作でも、子どもには通じなくてやってもらえず、辛い思いをすることも多いです。

また、一緒に遊んでいても、子どもが何をやりたいのか、イマイチわからず、大人のほうは非常に退屈です。

少しの時間くらいなら良いのですが、これが1日続くと苦痛なのです。

ワンオペで日がな1日子どもの相手をして過ごしていると、「大人と話したい!」と訴える人も多いのですが、これは本当に切実な願いです。

例えば子どもの相手をするにも、同じ場に話し相手となる大人が一人いるだけで、精神的には全然違ってきます。

このしんどさはちょっと特殊なので、経験がない人には伝わりにくく「1日子どもと遊んでてラクじゃん」みたいに思われることも多いのですが・・・

1日中、まったく言葉の通じない宇宙人とどうにかしてコミュニケーションをとろうとしているような感じを想像してみてください。

「これって、○○って言ってるのかな?」「○○したいって言ってるんだと思う?」というように、自分が持つ疑問を共有できる人が居たら、良いのですが、たった一人で宇宙人と対峙すると、とてもキツイわけです。

努力が一瞬にして無になることが多い

育児では、あらゆる場面で「今までの努力が一瞬にして水の泡」ということが往々にして起こります。

代表的なものとしては、「手料理を作ったのに、まったく食べてくれない」というようなシチュエーションですね。

これは本当に脱力します。

なので、うちは手のこんだ料理は最初からしないです。

しかし、食事だけではなく、あらゆる場面で「努力が無駄になる」「親がやったことを子どもが台無しにする」ことは起こります。

  • 用意した服を着てくれない
  • 着替えたばかりの服にしみを付ける
  • 拾ったものをまた落とす
  • 片づけた部屋も一瞬にして汚くなる
  • 修理したおもちゃをすぐに壊す
  • 無くして見つけたおもちゃをまた無くす

まだまだありますよ・・・

いかがでしょうか?笑

私は・・・仕事でも何でも、努力が無駄になり、時間を無駄にするのが本当に嫌いです。

好きな人はいないでしょうが・・・

仕事との両立が難しい

うちの場合、子どもが生まれたのをきっかけに、夫は仕事をやめ、私は自営へと切り替えて家で仕事をしています。

なので、保育園の力は借りているものの、いちおう両立はできています。

しかし、フルタイムの社員などで通勤をしていると、尋常ではないハードさです。

基本的には子どもが保育園・幼稚園や小学校へ行っている間に仕事をするわけですが、保育園で預かってもらえる時間をぎりぎりいっぱい(8時すぎ~18時)まで使っても、通勤時間を入れると、1分も無駄にできないくらいにギリギリです。

ギリギリというか、むしろ勤務時間は少し削らないといけない場合が多いでしょう。

18時までにお迎えに行くとしたら、通勤時間にもよりますが、17時前には会社を出ないといけなかったり。

正式な終業時間が17時だとしても、1分も残業できない社員というのは、日本ではわりとキャリアに差し支えますよね。

また、子どもは保育園に通い始めると、最初の1年間は特にものすごい頻度で体調を崩します。

今まで家に居たのに、急にたくさん子どもが居るところに放り込まれると、簡単にウイルスに感染してしまうわけです(子どもを襲うウイルスは、恐ろしいほどたくさんの数があり、300以上と言われています)。

先々月はアデノウイルス、先月はRSウイルス、今月はウイルス性胃腸炎・・・などなど。

保育園は、熱が一定以上に上がると親に電話をして迎えにきてもらうというシステムになっています。

つまり、仕事の渦中であっても、保育園からの呼び出しがあれば、親は仕事を切り上げて退社せざるを得ない。

これがかなりキツイのです。精神的にも、体力的にも。

最近は母親が時短の契約で仕事すると「マミートラック」という「出世無し」のコースに入れられてしまう、と言われています。

つまり、思い切り仕事ができない、よって出世もできない、ということになります。

これは男女かかわらず、その人が持つ労働力や才能・スキルの損失だと思います。

労働力・才能やスキルを持った人は、しっかりと働いて、社会に貢献したり自己実現を目指すべきです。

もちろん会社によるでしょうが、会社側も、なかなか余裕がないのが現実ですよね・・・。

国が解決しなければいけない問題です。

マルチタスクが要求される

マルチタスク、というのは複数のことを同時にこなす、という意味です。

これは私が一番苦手とすることかもしれません。

学生時代のアルバイトで「ウエイトレス」の仕事が一番苦手だったのですが、

とにかく「複数のことを同時に考えて、行動する」ということが苦手で、段取りをうまく立ててテキパキと動く、ということができません。

アルバイトからは逃れて15年以上経ちましたが、育児によって、またこのスキルを要求されることになるとは・・・。

子どもが一人の場合でも、何か突発的なことが起こったらテキパキ対応しなければいけないのは変わりませんが、これは特に、2人以上子どもが居るときに当てはまるでしょう。

例えば、一人が大泣きしていて、もう一人がトイレ行きたいなど・・・

一人が食べこぼしをしているのに、もう一人が「おかわり!」ってうるさい、とか・・・

「おかわり」や「トイレ」くらい、待ってもらえば良いだろうって思いましたか?

それは育児の経験がない、もしくは経験を忘れちゃっている証拠ですね。

トイレやおかわりなど、大人なら少しは待てるようなことも、幼児は常に全力です!

常に全力で要求してきて、要求が満たされなかったら、世界の終わりのような反応(つまり、ギャン泣き)をしてきます。

まぁ、こういった場合、どちらにせよ同時進行はまず不可能なわけなのですが、私などはパニックに陥ってしまいますので、さらにカオスになります。

私が一番しんどいと感じるのは、外出してから家に戻ってきたとき。

特に、旅行から帰ってきたときなどは、ひどいですね。

もしあなたが一人暮らしで、旅行から家に帰ってきたとき、最初に思うことは何ですか?

「早く自分のベッドでゆっくり休みたい」

ではないですか?

人によっては、「シャワーしてさっぱりしたい」とか「部屋着に着替えてゆっくりお茶を飲みたい」だったりするでしょう。

しかし、小さい子どもと一緒に帰ってきた場合には、そのような望みはすべて後回しです。

  1. 手を洗う、うがいする
  2. トイレへ行く
  3. (夏、冬は)エアコンを付ける
  4. 着替える
  5. 水やお茶を飲む
  6. お腹がすいている場合は、何か食べる

というような緊急のことを、粛々と行わなければいけません。

特に、①や②は「待った」ができないので、玄関を入った瞬間からバタバタです。

「おしっこ行きたい!」「お腹すいた!」「喉かわいた!」「(虫さされなどで)かゆい!」「暑い!」「寒い!」

子どもはこういった願望をまったくの待ったなしに次々に叫び、要求が満たされるまで叫び続け、1つの要求が満たされたら次の要求へと進みます。

2人以上いる場合は、×人数分。

ようやく子どものすべての要求を満たしたと思ったら、自分はトイレにすら行っていないことに気づきます。

だから自分もトイレへ行き、着替えて、お茶を飲み、荷物の整理や洗濯をしようかな・・・と思った瞬間、すべての要求が満たされた子どもたちは、

「お母さん、一緒に遊ぼ!!!」

となります。

無理ぃぃぃぃ!!!

・・・となります。

週末行くところに困る

今回のコロナ禍で体感した人も多いとは思いますが、小学生くらいまでの子どもがいる場合、「家にずっと引きこもり」って難しいんですよね。

広い庭やプールがあったり、家の中に十分走り回ったり遊べるスペースがあれば別かもしれませんが、日本の住宅事情ではそれも稀なケースでしょう。

コロナに限らず、幼児が二人いる我が家では、毎週末になると「どこに行こう?」と悩んでいます。

大人だけなら、1日、スマホやら動画やらを見てごろごろ・・・とどこにも出かけずに過ごすことも無理なくできるでしょうが、幼児はたとえテレビを見せていたとしても、どこかに出かけないと、ものすごく退屈そうになって、ぐずったりしてきます。

強制的にどこかへ出かけなければいけない・・・

考え方によっては健康的で良いのですが、私のようなインドアタイプの人にはなかなかしんどいかもしれません。

逃げられない

上に書いたこと、すべてが「もう嫌!」と、とことん嫌になって、ノイローゼやウツの症状になったとしても、「親である」という事実、そして「子どもの面倒を見なければいけない」という事実からは逃げられません。

ブラック企業で働いている人たちも、逃げられずにずっとそのまま働いたり、過労死や自殺に至ったり、ということもあるでしょうが、実際には多くの人が「辞める」という選択をしているでしょう。

それを考えると、育児は(少なくとも生まれてから何年かは)ブラック企業よりもキツイ状態、と言うこともできるでしょう。

病気になったらエグイ

子どもが病気になった時と、親が病気になった時、そして両方が病気になった時、

・・・エグイです。

子どもが病気になったら、それはもう精神的にも心配だし「病院に行くべきか、行かなくても良いか」「薬を飲むか、飲まないか」など色々な疑問や心配ごとがグルグルと回りますし、熱を出したり咳などで寝られなくなった子どもにつきそう親はもちろん、子ども以上に寝られなくて睡眠不足。

子どもはもちろんかわいそうですが、大人も相当にボロボロになります。

親が病気になった時は、とりあえずものすごくしんどいです。

通常時でも育児はしんどいのに、自分のコンディションが悪い時などは・・・

熱で寝込みたいのに子どもの世話をしなければいけない、などはもちろん大変なんですが

熱までいかなくても、頭痛や花粉症や貧血などのちょっとした不調だけでも、相当~~~~にしんどいですよ。

そして、もちろん同じ家に住んでいると、ウイルス感染症などで親子ともにダウンすることもあります。

ちょっとあり得ないくらいの過酷さですね。

もちろん、すべてが同時に起こりうる

上に書いたすべてが、同時進行で起こりうるわけです。

先日の私の例でいうと、

  • 睡眠不足
  • 旅行から帰ってきて、親子ともに疲れている
  • 鼻水、くしゃみのアレルギー症状がすごい
  • 「トイレ行きたい!」「お茶飲みたい!」「かゆい!」「暑い!」と2人に叫ばれる
  • 真夏で家に帰ってきたばかりで家は蒸し風呂状態(暑くてイライラ)
  • 子どもは外遊びをしたので手なども汚いので、すぐに洗わないといけない
  • 「ちょっと待って!」と言っても言葉は通じない、大泣きする
  • コップにお水を入れて渡したら、すぐさまこぼされた
  • 夫がスマホをいじっていてイラっとする

というようなことがおきまして、思わず

あ゛~~~~~~~!!!!

という、声にならないような叫び声をあげてしまいましたとさ。

(幼児を育てた経験がある人なら、共感してくれるよね・・・?そう、あの叫びです)

 

個別の事情によって、さらに困難を極める

発達の速度

子どもが生まれたその瞬間から、いや妊娠がわかったその瞬間から、子どもの成長や発達の度合いが心配になるのが親というものです。

寝返りをするしない、歩きだすのが遅い、言葉を発するのが遅い、ひらがなを覚えるのが遅い、などなど・・・

これはほんとに子どもの問題というより親がどう自分の心に折り合いをつけていくかという

精神修行

のようなものです・・・。

 

兄弟姉妹の事情、家庭の事情

上の子だと発達が遅かったり、下が生まれると「赤ちゃん返り」をしたり(赤ちゃんの真似をして親の関心を引くこと)・・・

下の子とだと、わがまま?だったり・・・

親がシングルだったりステップファミリーだったりという事情もあるでしょう。

それぞれの家庭状況により子育てのやり方も変わってくるので、もともと正解がわからない育児も、さらに混乱を極めます。

性格の特徴

子どもの性格というのは遺伝(生まれつき)の要素がとても強いです。

同じ親から生まれた兄弟姉妹でもぜんぜん性格が違ったりしますよね?

うちの姉妹もそうです・・・。

  • 少食、偏食など食に関する問題
  • 寝ない
  • 乱暴しがち
  • 内にこもりがち

などなど、挙げればキリがないくらい、子どもによって特徴が違います(当たり前なんですけどね)。

うちの姉妹は、他の子と比べると、どうやらおとなしいほうではあるので、親としては対処しやすい(?)方なのかもしれませんが、もっと活発だったり繊細だったりなど、なかなか大変なケースもあるようです。

子どもの持病、親の持病

もちろん、子どもが持病を持って生まれてきたり成長の過程で持病が出てくるケースもありますよね。

  • アレルギー
  • 喘息
  • 内臓疾患
  • ADHD
  • 発達障害
  • 自閉症

などなど、こちらも挙げればキリがありません。

やはりそういった事情があると、何もない子どもよりも、さらに大変さは上乗せされます。

もちろん、世話をする側である親の持病も、おおいに影響してきますよね。

 

普通の仕事と同じくらい大変なこと

フェアにするために、育児だけに当てはまる特徴ではなく、外での仕事にも当てはまるであろう、育児と共通してしんどいことも書いておきます。

ママ友付き合い(人間関係)

職場では、人間関係の悩みがつきものですね。

というか、人間関係の悩みが一番大きい、といえるかもしれません。

育児では、家族以外との人間関係で悩むことはないかと思いきや、上に書いたような義家族などの軋轢もありますよね。

また、ママ友との付き合いも、職場の人間関係とまったく同じような感じで悩むことが多いようです。

まぁ、確かに基本的に情報を仕入れるために付き合っているということで表面上の付き合いも多いようです。

私も夫も、「ママ友」にあたるものが居ないため、「なんだか楽しそうだなぁ」という気持ちを持っており、夫が素直にそれをTweetしたところ、プチ炎上?してしまいました。

いわく、「ママ友はあくまでも同僚のようなものであって、楽しくて付き合っているわけではない」「職場のように、人間関係で悩むのはまったく同じだ」ということらしいです。

慣れてきたころに新しいスキルを要求される

子どもは、少しずつ成長していきますが、ほんの6年ほどの間に、生まれたてで小さくて何もできない新生児から、小学生になるわけですから、ものすごい変化を遂げるわけです。

当然、各段階によって子どもが必要とすることは異なり、親もそのたびにスキルチェンジを要求されます。

「ようやく慣れてきた」と思っていたら、すぐにそのスキルが通用しなくなるわけです。

かなりしんどいですが、外での仕事でも、6年もあれば色々と異動があり、そのたびに新しいスキルを要求されて学びなおしになるのは同じでしょう。

最後に

私の普段からの口ぐせは「育児は仕事よりもキツイ!」で、この記事のタイトルもそのようにしようかと思っていたのですが、

世の中に存在するブラック企業での社員の働き方を見ると、育児と似通っているところがあるな、と思いました。

なので、仕事によっては「育児のほうが絶対に大変だ!」とも言えないと思い、

育児=ブラック企業

という設定にさせてもらいました。

とりあえず、育児は過酷ってことです・・・。

こうやって並べて言葉にしてみると、つくづく私は育児に向いていない、と思いました。

なんだか愚痴を発散するような内容になったかも?とも思うのですが、できるだけ客観的に冷静に事実を述べるようにしたつもりです。

この記事は、少子化問題を解決することにはならないかもしれませんが、私のように苦しんでいる人も居るということを知って少し楽になる親が居たら良いな、と思います。

そして「育児のほうが仕事よりラクだ」などと夫に言われたらこの記事を見せてあげてください。笑

今、育児に悩まされている人がいたら、下記の記事を始め、当ブログの「がんばらない育児」カテゴリーの各記事を参考にしてみてくださいね。