この春から我が家は徳島県に移住しました。
長女が生まれてから約4年間で国内外問わず、10回以上引っ越してきたのですが、田舎の滞在は初めての経験です。
子供の頃から田舎暮らしに憧れていて、31歳にして夢が叶いました。
僕のように都会育ちで、田舎暮らしに興味を持たれている人にむけて、徳島移住のリアルな感想・体験談を紹介します。
いつか田舎暮らしをしてみたいと思っている人は参考になる内容になっています。
ノマド家族が徳島県を選んだ理由

数ある田舎の中で徳島県を選んだ理由は大きく分けて2つあります。
関西から近い
徳島県は関西から四国の玄関口であり、最も関西からのアクセスが良い立地です。
僕の実家は大阪市、妻の実家は神戸市なので、高速を使えば日帰りでも実家に帰れます。
徳島県も広いですが、僕たちは関西寄りの地域に住んでいるので、神戸には車で約2時間、大阪なら約2時間半で着きます。
ETCを使えば、大阪までの高速料金は片道5000円ぐらいと悪くありません。
コロナが収束すれば2週間に1回ぐらいのペースで孫の顔を見せに実家に帰るつもりです。
若い世代の家族が田舎に住んでいて、都会の実家に里帰りするなんて変な話ですが。
保育園の空きがある
僕たち家族が田舎への移住を決めたのは、今から1ヶ月前の3月初旬でした。
2歳と3歳の娘がいるので、3月でも保育園の新学期の申し込みが間に合ったことも徳島県に移住を決めた理由です。
京都、大阪も候補だったのですが、保育園に確実に入れる保証はありませんでした。
さすがに徳島県といっても徳島市は保育園の空きが少なかったので、県内の確実に入園できる地域を探しました。
ギリギリ3次募集に間に合い、市役所から郵送された申し込み用紙を記入して返送しました。
現地に訪れなくても、電話・郵送でスムーズに保育園の申し込みができました。
ちなみに保育園の申し込みは住民票を移す前からでも可能です。
子連れの田舎移住を検討している人は事前に各市町村のホームページを確認しておきましょう。
実際に徳島に住んで感じたこと

田舎は思ったほど不便ではない
「田舎暮らしは不便」だと多くの人が言いますが、それは昔の意見であり、今は田舎でも快適な暮らしができると感じました。
確かに田舎の中の田舎では不便な場所もありますが、どの県でも不便を感じない地域はあります。
スーパー・コンビニが車で5-10分以内で、イオンなどのショッピングモールが車で30分ぐらいの場所なら快適に暮らすことができます。
引っ越した時に家電は地域のヤマダ電気で購入しました。それ以外の日用品のほとんどはアマゾン・楽天のオンライン注文で揃えました。
北海道や沖縄ではない限り、送料や配送スピードも関西と変わらないので、オンラインで注文すれば買い物に困ることはありません。
娘が生まれてからは夜に外出することも減ったので、なおさら都会に住む必要性はなくなりました。
田舎暮らしのメリット

人が少ない
徳島はやはり都会に比べて人が少ないです。
家の近くの芝生がある大きな公園はいつもガラガラです。神戸で小さな公園にたくさんの親子がいた時と比べて大きな違いです。
子供はほぼ貸切状態の公園をノビノビ走りまわっています。誰かにぶつかる心配もありません。
また都会では爆走自転車を多く見かけましたが、田舎は自転車に乗っている人口が少ないので、安心して子供と歩けます。
子供にフレンドリー
そもそも田舎は若者が少なく、子供はもっと少ないので、全体的に子供にたいして優しく接してくれます。
田舎の人は心にゆとりがあるのか、通りすがりの老人まで子供に優しい目をむけてくれます。
また土地が広いので、コンビニやスーパーも広々した店舗が多くあり、ベビーカーでもゆったりと買い物ができます。
髪を切りに行っても、店内にキッズスペースがあったりと子供にとって良い環境です。
生活費が安い
田舎の最大のメリットは家賃が安いことです。都会はボロマンションでも賃料が高く、駐車場でさえ月15000円ぐらいします。
今の家賃は共益費・管理費込みで月8万円と田舎では高めの物件ですが、築6年と新しい物件です。部屋や水回りも綺麗で、収納も多いので満足しています。
広めの庭、エアコン、インターネット、ホームセキュリティもついています。敷金・礼金もないので、引っ越しの初期費用も安くすみました。駐車場も月3300円と格安です。
少し古めの物件だと、3LDKの一軒家でも5万円以下で住むことができます。
また都会と比べて誘惑が少ないこともお財布には優しいです。
徳島に移住する前に京都に住んでいた頃、休憩のため和カフェに入ると
1500円の抹茶パフェ、1200円のぜんざい、1000円のわらび餅
などなど、たいした味でもない和スイーツに割高な値段を支払っていました。
徳島ではそもそもオシャレなお店が少なく、ファミリータイプの飲食店が多いので、値段設定もお手頃です。
田舎暮らしのデメリット
電車・バスがない
田舎は公共交通機関がほぼ機能していません。徳島では電車は1時間に1本です。
また四国は本州との間に鉄道が通っているのは香川ー岡山間だけなので、本州に渡りたい場合は自家用車か高速バスになります。
はっきり言って車を運転できない人は田舎移住は厳しいです。てか無理です。
僕の妻は車の免許は持っていますが運転は苦手です。妻の運転で助手席に乗って怖い思いをしたことがあり、それ以降妻に運転をさせていません。
妻が田舎に住む第一条件は「文句を言わずに車を運転してくれること」でした。
美容室、病院などに行く時は僕が妻を連れて行く約束になっています。
どちらかが運転ができない夫婦は移住前に運転に関しての取り決めをしておくことをオススメします。
我が家は海外に行くことが多いのですが、田舎に住んだことで、海外旅行のハードルが少し上がりました。
徳島にも阿波踊り空港があるのですが、東京(羽田)と福岡の便しかなく、海外へは東京の羽田経由で行くことになります。
また沖縄、北海道に行くにも国内で経由しなければなりません。
年寄りは不便そう
定年退職してから田舎でスローライフをしたいと思っている人は要注意です。
田舎では老人になっても運転する必要があるにも関わらず、年をとればとるほど運転技術は衰えてきます。
自動運転が本格的に導入されればいいのですが。今の現状では年をとって人はスーパーが近い都会のマンションに住む方が快適でしょう。
職がない
町に活気がないので良い条件の仕事を探すことは難しいです。どんどん若者が都会に流出していき、人口は減少するので、今後さらに職を見つけるのは困難になります。
農業・漁業をしたい人や、オンライン上で仕事ができる人は田舎移住は有りだと思います。
最後に
家族ノマドをしていて各地を転々としていると、自分達に合う町が即座に分かるようになってきました。
それは訪れた瞬間に気持ちが高揚していたら、自分たちにあっている町。何もドキドキやワクワク無ければ、あわない町。至極シンプル。
今回はじめて田舎である徳島に移住してきて、かなりハッピーな気持ちになっています。ここで長く住みたいとも思っています。
しかし未来のことは分からないので、1年後どこに住んでいるかは考えない事にしています。
ただ田舎は子供を育てる上で最高の環境だということは間違いありません。
子育て中は田舎に住んで、子供が離れていったら都会に住むのがベストな選択肢のような気がしています。