カナダで働く、生活することは大麻に近づくことになります。
カナダでは大麻が合法化され、大麻の使用は法的に問題ありません。
しかし大麻に対して悪いイメージを持っている日本人にとって抵抗感はあるでしょう。
僕はカナダ移民であり、トロントとバンクーバーのどちらでも働きました。
実際に経験した職場においての大麻事情について、紹介していきます。
大麻と隣り合わせで生活する事実も理解したうえで、カナダに滞在・留学・移住することをオススメします。
勤務中に大麻を食うクリス
トロントで勤務していた寿司レストランに、カナダ人のクリスという若い男の子が働いていました。
クリスは皿洗い(ディッシュウォッシャー)担当で、勤務中はひたすら皿をカゴに並べて、食洗機にいれることが仕事でした。
僕はそのレストランで店長に昇格しました。
店長になったときに、最初にしなければならなかったことがクリスをクビにすることでした。
その理由は、勤務中に大麻をしているというタレコミがあったからです。
普通は大麻はタバコのように吸引して、体内に取り込みますが、クリスは大麻を食っていたのです。
勤務中にトイレに行き、大麻を食っている噂が広まりました。
大麻入りのブラウニーやクッキーなども売られていて、カナダでは大麻を食べることは特別不思議なことでもありません。
クリスに真相を確かめたところ、白状して「もう二度とやらないから許して」と言われました。僕は了承しました。
日本だったら警察沙汰になるのですが、カナダなので。
数日後、クリスがまた勤務中にトイレで大麻を食べていることが発覚しました。
トイレに長い間こもり、出た後も雰囲気がおかしかったのです。
僕はクリスをクビにすることを決めました。
カナダはバイトでも解雇するのが難しく、シフトに入れないことで、事実上の戦力外通告をしました。
クリスは大人しい白人で、大麻をするようなキャラには見えません。
カナダ人はキャラに関係なく、ほとんどの若者は大麻をやっているのでしょう。
ハイになって通勤してくるJayさん
Jayさんは陽気なカナディアンでした。顔もかっこよく、日本人バイトの女の子から超モテモテの白人でした。
Jayさんはホールマネジャーをしていたこともあり、ほぼ毎日出勤していました。
土曜、日曜日はランチがないので、ホールスタッフは遅出になります。
週末になるとJayさんの目は血走ってくるのです。瞬きもあまりせず、目を見開いたまま一点を見つめるという感じになります。
大麻でハイになっているからといって、仕事に支障をきたしているわけではありませんでした。
またJayさんはベテランで、誰からも注意をうけることはありません。
ホールマネージャーが大麻を吸ってから出勤しているなんて日本では考えられません。
Jayさんの思い出として深く印象に残っていることは、勤務中にウイスキー入りのコーヒーを作ってくれたことです。
そのアイリッシュコーヒーを飲みながら、寿司を握るというめちゃくちゃな仕事をしていました。
海外の生活は自分を律しないと、だらしない方向にいく危険があることは注意すべき点です。
必死に隠そうとするエディー
トロントから離れ、バンクーバーの寿司屋で仕事をしていた時の同僚でエディーというカナダ人がいました。
先程のJayさんと同様に仕事前に大麻を吸ってから出勤してくることがありました。
彼は隠し通せていると思ってしましたが、匂いでみんな気づいていました。
その寿司屋の大将は「勤務前には吸うな」と忠告していました。
日本なら勤務後にマリファナを吸ってもいいとはなりません。大麻に厳しくしすぎては、従業員はみんな辞めていきます。
仕事後にはみんなで一服
これまではカナダ人の話をしていきましたが、日本人も同様に大麻を吸っていました。
しかし日本人は真面目なので、仕事終わりに吸うのが基本でした。
仕事が終わると、大麻組と大麻しない組に分かれて帰ります。
そして僕みたいな大麻しない組は、次の日に昨日の大麻の話を聞かされるというのが、日常になっていました。
ワーホリで滞在している男の子の8割ぐらいは大麻をしていました。
僕は3年のカナダ生活で一度だけ大麻を勧められた経験があるのですが、タバコの吸い方も分からないので大麻を吸うまでには至りませんでした。
まとめ
この記事の内容はカナダで大麻が合法される前の話です。
合法化された現在では、もっとオープンに大麻を吸うことができます。
ワーホリでカナダに行き、大麻にハマってしまうと、日本に帰国して、軽い気持ちで使用してしまう危険性があります。
カナダで大麻と隣り合わせの生活をしていると、大麻に対しての恐怖がなくなります。そして善悪の感覚も鈍ります。
日本で暮らして行こうと思っている人は、合法だからといってカナダで大麻を使うことは控えるべきでしょう。