「何を目的にバックパッカーなんてするの?」と思われている人もいるでしょう。
ぼくがバックパッカーをした目的は、いろんな価値観を感じるためでした。
多くの世界を見ることで、日本での悩みがちっぽけに感じ、強く生きていけるんですよね。
バックパッカーを経験して、人生にたいする考えがガラリと変わりました。
やっぱり長い時間、同じような場所で、同じような人といると、自分の世界が広がりません。
自分をアップデートさせたい人には、バックパッカーはオススメです。
以下で詳しく、バックパッカー旅行をすべき理由について、お話しますね。
初めの目的は観光だった

先ほど、バックパッカーをする目的は”いろんな価値観を感じること”と書いていましたが、始めたきっかけは観光でした。
ごく普通の目的でバックパッカーになりました。
約12年前になるのですが、ロードオブザリングという映画にハマっており、そのロケ地であるニュージーランドに訪れるために一人旅を始めました。
最初の目的は観光だったのに、バックパーカーを続けていくうちに「日本と全く違う世界・価値観をもっと見たい」と目的が変わっていきました。
大学生で暇だったこともあり、何かに取り憑かれれたように、時間があれば海外に出る、ということを繰り返していましたね。
たけしのバックパッカー旅行まとめ
- 大学1回生の冬:ニュージーランド1ヶ月
- 大学2回生の夏:カタール・ギリシャ・トルコ1ヶ月
- 大学3回生の冬:中国・ベトナム・カンボジア・タイ・ラオス1ヶ月
- 大学3回生の夏:マレーシア・ミャンマー3週間
- 大学4回生の冬:エジプト、イスラエル、ヨルダン1ヶ月
- 大学4回生の冬:フィリピン、インド2ヶ月
バイト代を全て旅行につぎこんでいたので、就職した時の所持金は0円。しばらくは上司から小銭をもらいながら生活することになりました。
それぐらいバックパッカー旅行にのめり込んでいました。
なぜ旅の目的が変わったのか?

一人旅から帰ってくると、世界遺産や綺麗な景色より、人との出会いや現地の人たちの生活のほうが、強く印象に残っていたんですよね。
これはバックパッカーあるあるなのですが。
もちろん世界遺産を見て「すげー」と思うことはあります。しかしそれで自分の人生が変わることはありませんでした。
ハッとした瞬間
バックパッカーの目的を完全に理解した出来事があります。
それはミャンマーのバガンという地域に訪れた時のことです。
宿にいても暇なので、アテもなくぶらぶら歩いていると、地元の人たちが100人ぐらい集まって、バレーボールの試合を観戦していました。

プロではなく、お世辞にも上手いとは言えない、男性たちのバレーボールの試合でした。
土のコートで大人たちが泥んこになりながらプレーしていました。

得点が入るたびに、周りの観客は大盛り上がり。
失敗した人を見て、大笑い。
モテモテ男子が得点を決めると、女性たちの声援。
その光景を見て「めっちゃ楽しそう」と純粋に思いました。
日本で地元の男性たちが集まってバレーをしても、こんなには盛り上がらないでしょう。
老若男女とわず、みんなが楽しそうにプレーを見ていました。
日本人として生まれ、自分は他の国の人たちより幸せだと思いながら育ってきたので、その光景を見て、ハッとさせられました。
日本人より金銭的には貧しくても、多くの日本人より心のそこから笑うことができていました。
それはミャンマーの表面的にしか見えていないことでもありますが、あの楽しそうな笑顔を見ると「本当に日本に生まれたことは幸せ?」と考えさせられました。
このような自分の住む世界と、全く違う世界を感じられることが、バックパッカーをする目的でもあり、醍醐味だと気づきました。
生きる自信につながる

多くの国に行き、多くの人たちと出会うことで、いろんな価値観にふれることができます。
同じ世界で生きているにもかかわらず、考え方はまるで違っています。
日本では不幸だと感じることでも、他の国ではたいした問題ではないことも
他の国では大笑いすることでも、日本では面白くないということも
日本での生活が慣れすぎている人にとっては、日本の生活が全てです。他の世界は見えていません。
他の世界を知ることで、視野が広がり、生きることが楽になります。
「最悪、海外に行けばいいや」と逃げ道をつくることもできます。
いろんな価値観を吸収することで、自分の世界が全てではないことに気づきます。
今より貧しくなっても、会社をクビになっても、友達が少なくても、彼女にふられても
どんな状況になっても自分は生きていけるという自信がつきます。
そうなれれば、けっこう最強ですよね、怖いものなしです。
最後に

若いうちにバックパッカーとして旅行することは、かなりオススメです。
どうしても大人になるにつれ、貧乏旅行がやりにくい状況になりますから。
ぼくもバックパッカーをしたのは大学生の時だけです。
大学を卒業してからは、就職・結婚・子供という感じで、家から離れにくい状況です。
子供が大きくなれば、もう一度、貧乏旅行に挑戦したいとは思っているのですが、その勇気が残っているのかは微妙です。
時が経つにつれて、発展途上国も豊かになっていき、日本と同じような世界になっていきます。
今の世界を見ることができるのは、今だけなので、時間があるうちに多くの世界を見ておくべきです。